論文要旨
Alasdair M. Richmondの"DOOMSDAY, BISHOP USSER AND SIMULATION WORLDS"まとめ第二回です。 論文は https://www.era.lib.ed.ac.uk/handle/1842/2111 で読めます。
この記事では、Alasdair M. Richmondの論文"DOOMSDAY, BISHOP USSER AND SIMULATION WORLDS"のまとめを行う。 この論文は、レスリーの『終末論法』に対して、三つの課題があることを示す。 一つ目は標準的な終末論法に対しての批判である、Timothy Chambers…
ここではPaul FranceschiのThe Simulation Argument and the Self-Indication Assumptionをまとめます。 ニック・ボストロムのシミュレーション論法に、『あなたが存在しているという事実から、観察者が少ない仮説よりも多い仮説を選ぶべきだ』とするSelf-In…
フレーゲ著作集〈4〉哲学論集 作者: G.フレーゲ,黒田亘,野本和幸,Gottlob Frege 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 1999/09 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (7件) を見る
(注:映画まどマギのネタバレあります)
「a=a」と「a=b」は明らかに異なった意味合いがある(前者は絶対に成り立ち、我々に新たな知識を与えないが、後者は知識を拡大させる) だが、もしa=bが正しいならば、両者は同じことを言っているはず。 このようなおかしなことになるのは「a=b」が対象その…